口座を開く前に一度は迷う選択です。MT4とMT5の違いは、機能名を並べた表を見ても決めきれません。決め手になるのは、自分が触る市場と端末、そして注文の出し方です。この順に4点だけ確認します。

MT4とMT5の違いは、どこを見て決まる?

確認する項目は4つです。

  1. 取引する市場
  2. 使う端末
  3. 注文方式と時間足
  4. ポジションの持ち方

この4つのうち、自分の使い方に関わる行だけを見ます。全項目を比べる必要はありません。項目を絞って数える進め方は、チャートツールの無料と有料を3つの確認項目で選ぶ手順と同じ形です。

STEP1:取引したい市場を書き出す

✅ 扱う市場を一行で書き出します。

MT4は公式ページで、外国為替の取引、市場の分析、Expert Advisorの利用を目的としたプラットフォームと説明されています。MT5は公式トップで、為替と株式市場に向けた選択肢として案内されています。

為替だけなら、両方が候補に残ります。株式も同じ画面で扱うなら、MT5側に寄ります。ここを先に決めると、残りの3項目が短く済みます。

STEP2:使う端末の対応環境を確認する

✅ 普段ひらく端末を全部挙げます。

机に並ぶスマートフォン・タブレット・ノートパソコン

Windows、macOS、Linux、iPhone・iPad、Androidは、MT4とMT5の両方が対応しています。macOSとLinuxでは、2023年11月9日に案内された専用インストーラーを使います。macOSはBig Sur以降が対象です。Linuxでは、インストーラーがWineを自動で導入して設定し、その上でMetaTraderを動かす仕組みです。

⚠️ この項目は差が出にくい部分です。端末だけを根拠に決めないようにします。

STEP3:注文方式と時間足を確認する

✅ 自分が出す注文の種類を確認します。

実行モードの数が違います。MT4は3種類で、instant、request、marketです。MT5は4種類で、Instant、Request、Marketに加えてExchange executionがあります。取引所の執行を通す形を使うかどうかが、ここでの分かれ目です。

時間足は、MT5の公式ヘルプに1分足から月足まで21種類と明記されています。選べる足が多いほど、どの足で作業していたかの記録が重要になります。

💡 時間足を切り替えたまま、別の足でアラートを設定したことがあります。設定前に時間足の表示を確認します。

STEP4:ポジションの持ち方を決める

✅ 同一銘柄で複数のポジションを持つかを決めます。

MT5は当初、銘柄ごとに1ポジションのネッティング方式で設計されていました。2016年3月21日に公開されたMQL5の解説記事で、ヘッジング方式の追加が説明されています。同一銘柄で複数ポジションを持てる方式で、MT4に近い運用方式として案内されています。

つまり両建ての可否は、MT4とMT5を分ける軸としては弱くなっています。確認する対象は、口座がネッティングかヘッジングかという点に移ります。

応用:すでにMT4を使っている場合の進め方

2026年10月2日時点では公式更新が公開されています。更新履歴には同日付のBuild 1490が載っています。内容はセキュリティ強化、バグ修正、安定性の向上です。利用を続けられるかどうかは、契約しているブローカーの案内と対応ビルドを確認します。

一方で、2018年1月にMetaQuotesが新規ブローカーへのMT4ライセンス発行を停止したと報じられています。既存のブローカーと既存の利用者は継続して使えるものの、新規サーバーの発行はないとされています。

新しい口座を選ぶときは、利用予定のブローカーがMT4とMT5のどちらを提供しているか確認します。利用先がMT5口座と同じ通貨ペアを提供している場合は、MT4とMT5を別に導入して表示を比較できます。配信価格や銘柄の仕様は口座によって異なることがあるため、比較は参考として扱います。

うまくいかないときのQ&A

Q. 為替だけならMT4のままでよい?
A. 使い方で変わります。MT4は為替の取引・分析・Expert Advisorの利用を目的に案内されています。その3つで足りているなら、替える材料は増えません。

Q. Macにインストールできない
A. 専用インストーラーを使っているか確認します。対象はBig Sur以降です。

Q. MT5で同一銘柄の両建てができない
A. 口座の方式を確認します。ネッティング方式ではなくヘッジング方式かどうかが該当箇所です。

Q. 比較表を作ったのに決まらない
A. 4項目のうち、自分に当てはまらない行を消します。残った行だけで見ます。