TradingViewのチャートに短期・中期・長期の移動平均線を追加し、期間を目的に合わせて変え、テンプレートに保存します。

対象はTradingViewのチャート画面です。日足での設定を前提に進めます。

画面のメニュー名は表示言語やバージョンで変わることがありますが、操作の流れは同じです。

先に失敗の話:期間を決めたのに残していなかった

移動平均線の期間を何度も調整し、自分なりの組み合わせにたどり着いたことがあります。ところが、その設定をテンプレートに保存していませんでした。

設定を失ったあと、数値を思い出すところからやり直しになりました。どの線を何日にしていたのか、手元に記録がなかったのです。

原因は、線がチャートに表示された時点で作業を終えたつもりになっていたことです。追加と期間変更のあとに、保存の手順を入れていませんでした。それ以来、設定を変えるたびにスクリーンショットも残しています。

以下は、期間の決め方から保存までを一続きにした手順です。

期間の数値を先に決める

移動平均線は、一定期間の価格、多くは終値の平均をつないだ線です。値動きをならし、トレンドの確認やサポート・レジスタンスの把握に使います。平均をとる分、価格より遅れて動く遅行インジケーターです(TradingViewヘルプ:移動平均線)。

単純移動平均線(SMA)は、直近N本の終値の合計をNで割って求めます。日足の5日SMAなら、当日を含む直近5営業日の終値の平均です。

期間が短いほど価格の動きに速く反応します。期間が長いほど反応が遅くなり、長期の変動を見やすくなります。

目的別の候補を表にまとめました。日本株の日足でよく使われる期間として、野村證券の用語解説マネックス証券のテクニカル分析解説に掲載されている数値です。

目的別の期間の候補(日足)
目的 候補の期間 見る内容
短期 5日または25日 直近の値動きへの反応
中期 75日 短期と長期の間の流れ
長期 200日 長期的な変動

これはよく使われる数値です。どの銘柄や売買手法にも共通する唯一の正解ではありません。

週足や月足を使う場合の期間も、同じ証券会社の解説ページに掲載されています。日足以外で見る場合は、そちらの数値を確認します。

区分の考え方も資料によって違います。TradingViewの説明では、20日以下が短期、20日以上60日以下が中期、60日以上が長期です。この区分だと25日は中期に入ります。境界の20日と60日は、両方の区分に含まれています。表の数値を起点に、自分の目的に合う期間を決めます。

STEP1:インジケーターから移動平均線を追加する

  1. 対象銘柄のチャートを開きます。
  2. チャート上部のツールバーで「インジケーター」をクリックします。
  3. 「テクニカル」タブを開きます。
  4. 一覧から移動平均線を選びます。

💡よく使うインジケーターは、星のアイコンでお気に入りに登録できます。3本追加する場合は、ここで登録しておくと探す手間が減ります(TradingViewヘルプ:インジケーター)。

登録した星のマークは、次回インジケーターを探すときの目印になります。

チャート画面の基本操作は、TradingViewのタイムゾーン・インジケーター・アラートの基本設定にまとめています。

STEP2:設定画面で期間を変更する

  1. 追加したインジケーター名の横にある設定ボタンをクリックします。
  2. 「期間」の入力欄を探します。
  3. 今入っている値を確認します。
  4. 短期の数値を入力して確定します。

「期間」は、移動平均の計算に使うデータポイントの数です(TradingViewヘルプ:平滑化セクション)。

⚠️初期値は同じとは限りません。TradingViewのヘルプには、移動平均線の標準期間を9とするページと、平滑化セクションの標準期間を14とするページがあります。ここでつまずきやすいです。数字を打ち込む前に、入っている値を見ます。

インジケーター名が表示されていないと、設定ボタンも見えません。その場合はタイトルの表示をオンにします(TradingViewヘルプ:インジケーター設定の調整)。

STEP3:中期と長期の線を追加する

  1. STEP1の手順で、移動平均線をもう1本追加します。
  2. STEP2の手順で、期間を中期の数値に変えます。
  3. さらに1本追加します。
  4. 期間を長期の数値に変えます。

期間の違う線を同じチャートに並べる使い方は、TradingViewのヘルプにも例があります。50日SMAと200日SMAのクロスオーバーです。短い期間の線が長い期間の線を上抜けたり、下抜けたりする場面を目印にする使い方です。

3本とも追加したら、次のSTEPへ進む前に画面を閉じないようにします。

STEP4:インジケーターテンプレートに保存する

  1. 3本の移動平均線をチャートに表示したままにします。
  2. チャート上部の「インジケーターテンプレート」アイコンをクリックします。
  3. 「インジケーターテンプレートを保存」を選択します。

✅次回は同じアイコンからテンプレートを選び、チャートに適用します(TradingViewヘルプ:インジケーターテンプレート)。

冒頭の失敗は、このSTEPを飛ばしたことでした。期間を変えたら、その場で保存までを済ませます。

表示を確かめる

  • チャートの銘柄が、設定したかった銘柄になっているか。
  • 3本の線がすべてチャートに表示されているか。
  • 各線の設定ボタンを開き、期間の値が意図した数値になっているか。

時間足や銘柄を切り替えた直後は、表示されている線の本数はそのままでも、意味が変わっています。線の数ではなく、期間の値まで確認します。

移動平均線を条件にした通知を作る場合は、価格アラート設定の手順で条件の決め方を確認できます。

最後に確かめるのは一つです。チャートの時間足が日足になっているか。期間の数字は本数なので、週足のままなら200は200週分の平均になります。